龍樹4 歩く(三時)

主体・作用・対象 ⇒ 不一不異(主体・作用)
三時(先・後・同時) ⇒ 不来不去

異論:現に歩かれつつある地点が、今歩かれる。

龍樹反論の骨子
A.
歩行者と歩行行為は、独立には存在しない。
B.
《表》【歩行行為】を伴う【歩行地点】には決して到達しない論を展開。
《裏》Point現在に到達した時点/地点では、歩行行為は成立しない。
何故なら、観念上は時間停止の状況にあるから。
歩行行為が成立しない【歩行地点】は不合理であり、ありえない。
C.
よって、歩行者、歩行行為、歩行対象は存在しない。
D.
かくて諸法は、行くことも来ることもない。

注:《裏》は私的推論。

不常不断は、中頌18:10